オンナノカラダ

あなたの美容と健康のお共に

おいしい料理を食べると心身共に健康になるのには科学的根拠があった!?ヨーロッパで流行っているグルメ療法とは?

calendar

古代ギリシアの大医学者ヒポクラテスは、「食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ」と語りました。

しかし現代社会では、フランスの人類学者クロード・フィッシュラーが主張しているように、矛盾する食事の習慣、毎日のようにニュースとなる新しいダイエット法、そして自らの外観への病的なまでのこだわりなどなど、あまり健全とはいえない食のあり方が際だっています。飽食の現代は、食生活が貧しかった時代よりもより広範な病気に苦しむ人が増えているという矛盾をフィッシュラーは指摘しました。

世界保健機関(WHO)とイタリア保険省が、代謝性疾患つまりメタボの問題に費やす額はおよそ4兆円にものぼります。
そこで我々が思い出さなくてはいけないのは、日々の食事こそが健康の秘訣であるということです。ここ数年、科学の世界と料理の世界が融合し、人類の健康のために貢献するという動きが生まれてきました。その中で最も重要視されているのが、腸内細菌です。

科学の世界で重要視される腸内細菌

腸内細菌、それは人それぞれが異なる状況で存在しています。免疫システムをつかさどる腸内細菌によって、消化と吸収のよしあし、タンパク質と炭水化物そして脂肪吸収の有無が決まるといわれています。腸内細菌は体内の清掃人の役を果たしていってもよく、ホルモンと神経伝達物質を生成することにより、中枢神経と相互の通信を行いやすくしている、というのが最近の研究で判明しました。わかりやすく言えば、腸内の細菌と精神的な健康状態は密接に関わっている、というわけです。
正しい食事をすることで、腸内細菌のバランスが保たれます。このバランスが崩れると、アレルギーや炎症を誘発したり代謝が悪くなったり、俗に言う「体調を崩す」という現象が起こるのです。
この研究結果を重要視しているのは、医師や医学者ばかりではありません。腸内の健康を保つことは食事に依るところが多い、というわけで、著名なシェフたちも人々の健康のために貢献したいと公言し始めたのでした。

 

フェッラーラの大学でヨーロッパ初の「食医学部」が設置される

2016年5月、北イタリアのフェッラーラ大学に、ヨーロッパで初めて「」と「医学」を融合させた学部 ( Medicina Culinaria ) が設置されました。学部の発足式では、学部長となる形態学と臨床外科の教授であるミケーレ・ルッビーニ氏の隣にキアラ・マンツィという女性の姿がありました。彼女は、「栄養料理アカデミー ( Accademy of Culinary Nutrition ) 」の創立者であり、「栄養学安全協会 ( Associazione per la sicurezza nutrizionale in cucina ) 」の会長でもあります。その実績を買われ、学部の教授として迎えられたのでした。
調理法や調理時間、食べ合わせや量によって、食事が我々の体内で起こすあらゆる事象を、栄養学的に研究していきたい」と彼女は語っています。
この「食医学部」で教鞭を執るのは、ほかにもルッカの星付レストランのシェフであるテオ・ペナーティ、2013年度のパティシエ世界チャンピオンでもあるダヴィデ・コマスキなどがおり、ユニークな学府のあり方が話題になっています。

 

三つ星レストランのシェフと医学の関係

また、ミシュランの三つ星を獲得したカリスマシェフ、ニコ・ロミートは、フェッラーラ大学に新設されたこの食医学部で科学研究の分野での参加が決定しています。彼の研究テーマは、食材に火を通す際の栄養分の軽減を最低限に抑えること、できればゼロに抑えること、なのだそうです。
ニコ・ロミートの熱意を買ったのは、病院食の協会 ( Gioservice ) も同様です。協会は、病院で患者に提供する食事について、食材の「おいしさ」をそこなわず、なおかつ病人の病状にあったメニューの開発をロミートに依頼しています。料理家らしく実践的なロミートはさっそく、ローマ・ラ・サピエンツァ大学において、プロでなくてもレシピさえあれば調理が可能な「基本レシピ」を作成しています。
今年の2月からはローマの「クリスト・レ病院」で、ロミートが考案した病院食が提供されますが、これはマズイが定番の病院食の味の改善だけではなく、病を克服するための「補助剤」の役割を果たすことを目的にしています。

関連商品はコチラ

ミランダ・カーも夢中!【ゴジベリー】ダイエットとは?

ページ: 1 2